結婚式はお金を掛けなくていい
結婚式の仕事を退いて3年。昨今、少子高齢化で若年層は減少、更にコロナ過で追い打ちをかけられ、映画告知、ビデオ参加型や少人数でのアニバーサリー挙式など、様々な工夫を凝らしながら展開するも、現状、結婚式数は激減、大手企業も赤字続きと非常に厳しい状況の婚礼業界。
そもそも結婚式は夢を売る商売ですが、現在の現実的で将来に不安を抱えた世代では、結婚式から縁遠くなるのが実情。
結婚式は打合せの回数を増やすことでセールスの機会を作り利益を得る仕組みである為、結果的に結婚式に掛ける費用は上昇、今だ根強く「結婚式=高い」というイメージが定着しており、今のような不況の時代に輪をかけ敬遠される理由となっているのでしょう。
しかしながら、「お金をかける=良い結婚式」ではない。断じて伝えたい。「目的」を明確にすれば、必要最低限で十分満足いく結婚式が実現する。
3つの検討ポイントがあり、これを抑えておくことが重要。
1.「食事」
「食事=ゲストの満足度」と言っても過言ではないが、人数=金額と、人数に比例して予算が上がる。更に打合せではアップセールスを進められ、顧客心理から「スタンダード=品祖な料理」と植え付けられ、結果、質を向上させた料理へ変更を余儀なくされる。
でも、はたして「スタンダード=品祖な料理」なのか。写真の比較対象があれば、写真の写り方から目おとりして惑わされてしまうが、定番フレンチコースの多くは、前菜、スープ、魚、口直し、肉、デザートそしてパン、紅茶、コーヒーで構成されており、実は披露宴の時間に沿った十分に食事を楽しめる構成となっている。
それでも「何かを足したい」と思う方は、「一品追加」をオススメする。
例えば、茶わんむしや、鯛飯、名古屋なら、ひつまぶしなど、ご飯もので締めくくるなど、日本食文化の定番を加える事で品数を増やし、お腹も満たされ、主催する二人を始めゲストと、双方にとって、満足できる料理構成となるはずです。予算も900円前後と手頃な為オススメ。
2.「写真」
写真は記録に残るもの。友人が撮影する写真でも記録は残せるが、素人が撮影する為、例えば、ポージングが「ピース写真ばかり」といったありふれた写真が多くなってしまう事が多い為、写真は予算を掛けてプロに任せる事を検討しよう。
その他、記録商品として生い立ちムービー、記録映像など、映像商品もあるが、これは予算次第で検討か、あるいは身内に固定ビデオなどで撮影してもらえばよい、必要であれば予算に応じて検討すればいいでしょう。
3.「歓談」
「歓談」はプライスレスで最も重要なファクター。披露宴時間の「間が空いてはいけない、何かをしなければ」と思ってしまい、ついつい必要のない演出商品を追加してしまう。
実は、披露宴では歓談時間が非常に重要で、普段会う機会のない人同士が集まり、食事を食べてお酒をたしなみ、会話を楽しむ場である事。
また、ゲストもお手洗い、女性であればお化粧直し、喫煙者はたばこを吸う時間など、2時間以上を過ごす環境下でのゲストへ見えない配慮も心がける必要がある。
進行を決める際も「歓談時間」は十分考慮しよう。
以上、3点を上げたが、補足として「ご祝儀をあてにしない」ということ。もちろんご祝儀は想定する必要があるが、目の前の見積もりをしっかり見て判断する事。
結婚式は、夢を叶える、周囲の意見で必要に迫られて挙げるなど、行う理由は人によって様々。その為、終わりではなく始まりである結婚式を賢く、目的を明確に挙げてもらいたいと思います。
これから結婚式を考えているお二人の一助となれば幸いです。
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