あれから1年半後の第2子誕生
7月26日火曜日 15:59 第2子が無事に生まれました!!
2818キロ。男の子。赤ちゃんって小っちゃいなぁ^^
母子ともに無事でした。
本当に本当に良かったーー!!
1年半前、第1子がいたけど、奥さんのお腹にいる時から難病を患っており、生後1週間、短か過ぎる命を終えました。
亡くなった後一緒に帰宅して、二日間だけだったけどベッドに3人で寝た記憶は忘れられない。
奥さんはつわりがひどく、前回は1か月半入院していたほどで、今回も同様に本当に辛そうだったけど、どうにか頑張って頑張って、ここまで辿り着いてくれました。
僕自身、正直、あまり子供に関心がなく、実は生まれる数日前までほとんど緊張感なく過ごしていたけど、いざ日にちが近づくにつれ緊張感が高まってきているのを感じていました。
そして迎えた当日。
午後から雨予報だったけど、家を出る時の空は快晴、7月後半、梅雨も明けて、暑い日差しを浴びながら病院へ。
手術は夕方からとの事だった為、病院から指示のあった2時間前に病院へ到着。場所は前回同様、奥さん立っての希望で名古屋の大学病院。
前回のことが大きな理由で「何かあった時に対処出来る」という安心感から同じ場所でお願いすることにしていました。
前日から入院している病室で奥さんと合流。
奥さんは、これまでの経緯から疲労もあり、そしてとても緊張している様子。
少しでも勇気づけようと、家に飾ってある「キューピー人形」を持参して応援。
1人目の子供を出産する時に病院からもらったキューピーちゃん。
これは、第1子の代わりに持って行きたくて「がんばれがんばれ」と一緒に応援しました。
そして、いよいよ手術室へ。
2階の病室から、4階の手術室へ移動。
途中、NICU(新生児集中治療室)があり、前回来た場所を思い出しながら通過する。
奥さんは、点滴が繋がっているスタンドを持ちながら徒歩で向かう。
手術室に入る時には、一緒に連れてきたキューピーちゃんの手とハイタッチをして「頑張って!」と声を掛けて見送る。
病室の前で待機するよう指示されて待つのだけど、緊張してソワソワするとはこのことか。
落ち着かず手の平から汗がにじみ出してきて止まらない。久々の緊張感を思い出しながら、自分、奥さんのそれぞれの母親へラインで状況報告。
待っている間は、長かったのか短かったのか、色々考えてしまう。
「何かあったらどうしよう」
「いやいや、そんなこと考えてもしょうがない!」
「何か障害があったら・・」
「いやいや、とにかく無事生まれて来てくれればいいじゃないか!」
「奥さんは大丈夫か」
「俺はなんてことを考えるんだ!」
など、自分の頭の中をほとんど不安がぐるぐる回る。
奥さんが手術室に入って丁度1時間。
手術室から「生まれましたよ!」と、赤ちゃんを乗せたカートを押して看護師さんが出てきた!
すぐに近づくというより、恐る恐る近づいて中を見る。
おむつされている。まず見たのは顔。そして、手足、指の数。
だ、大丈夫そうだ。
透明なケース越しに見たこと、これから、赤ちゃんに異常がないかを検査する為すぐに移動する必要があった事もあり、まじまじと見る事は出来なかったけど、奥さんから「写真を撮っておいて」と伝言を聞き3枚撮影。
・・・・・・。
看護師さんの一声に対して素直に「やったー!」と言えなかった、まだ、奥さんがオペ室にいて、そして子供の健康状態もわからない。状況が読めていない。
そして、更に待つこと1時間。
そろそろ出てくる頃かと、手術室の前でウロウロしていると、扉が開いて中から執刀医と思われる先生が出てきた。
マスク、防護キャップと全身を覆われていた為、一瞬気付かなかったけど、第一子での執刀から今日に至るまで、ずっと担当してくれていた先生だった。
後日談で、当日のオペは別の執刀医になると聞いていたけど、スケジュールの都合がついたのか、併せてくれたのか、その先生がそのまま執刀してくれたとの事だった。
「もうすぐ、中から出てきますからね」
「心配してると思って声を掛けにきました」
と、わざわざ一声掛けに来てくださったようだ。
ありがたかった。どうやら無事そうだ。
それを聞いた時、ほっとして気持ちが落ち着いたのを感じた。
その後、10分ほどして、再度扉が開きベッドに乗せられた奥さんが出てきた。
「おつかれさまー!がんばったねー!!」と声をかけると、返答もあり、下半身麻酔が効いている状態だけど会話はできる。
意識はあるけど、ぼーっとしているような様子だったけど、どうにか大丈夫そう。
その後病室に戻り、ほどなくして「赤ちゃん」を部屋に連れて来てくれた。
看護師さんから「抱っこしますか」と言われたけど、なんか怖くて「今は良いです」と後日の楽しみに取っておくことにした汗
「かわいい」という感想より「ちっちゃくて、不思議な生き物」だと思った。
されるがまま、どこ見てるかわからない。突然バタバタしたり、泣くと思いきや泣かなかったり笑
両親に無事生まれた事をライン電話で報告。
赤ちゃんの様子も見せ、とても喜んでいた。
赤ちゃんが手術室から出てきた時、その後すぐに母親にライン連絡したところ、返信の一言が
「手足はちゃんとある5本指ある」。の感想だった。
「よかったねー!おめでとー!!」とか、想像してたけど、現実的な感想だった事がリアルだった。
さっき赤ちゃんを見た時の僕が思った感想と同じだった。手足、指の数など、「身体的な確認」を自然としていた。
生死を思うのは例外だと言い切れるけど、きっと、もし子供に何か障害があった場合の今後の自分を想像していたからだろう。子供と、奥さんの素直に喜べてない顔、そして自分の事。
普通とは何なのかなんて言えないけど、自分の心はきれいなものではないなぁと、ふと思った。
コロナ過で、病室に居れる時間が限られており、あとは看護師さんにお願いして帰宅。
帰宅後、個別にお祝いのラインをもらっていた為、改めて一部親族のグループラインへまとめてメッセージを送った。
「帰りに一人寿司して、黄昏ながら、ほろ酔いで帰宅。お腹いっぱい、奥さん、お先にすまん!
改めまして、本日、無事に産まれてくれました!
一部割愛
これまで気にかけてくれて、支えてくれた皆には本当に感謝したい。
実は、あまり、周りの子供の事は、何と言うか、良く思えてなくて、それが例え親族であったとしても。本当にごめんなさい!
まだまだ、1,2週間は母子共に気になるのが正直なところだけど、これからも家族共々宜しくお願いします!
みんな、くれぐれも体調には気を付けて^^」
これを見て奥さんは涙が出てきたそう。
第一子が亡くなって、「誰の子供が産まれても、本当におめでとうって思えへんし、嫉妬の方が強かったから」と、自ら汚い心との葛藤があったと言っていました。
これまでの様子を思うと、僕よりも、もっともっと何倍もその思いが強かったんだと思う。
いつも笑っているんだけどねぇ。
それは人間だから当然で、誰だってそうだと思う。
そう思うと、母子ともに健康であり、五体満足で産まれて来てくれたことは本当にすごい事だったんだと思いました。
8月2日が退院予定日。
当日は、奥さんの両親も一緒に病院へ迎えに行ってくれる予定。
一人目の子供と一緒に、家族4人みんな揃って過ごせる事を心から楽しみにしています。